2020年1月前半の新譜まとめてみた。-シングル編-
レポートとテスト勉強に忙殺されていたら随分と更新が空いてしまいました。おのれ大学。
早いもので今年ももう1/24終わったらしいですね。そんなに経っちゃったらまあ当然だよねって感じですが、今年も神曲というのはものすごいペースで世に出てくるものです。楽曲派は追うのが一苦労ですよほんとに。そして2020年代の始まりってことで、これからのシーンの新しい形になっていくような革命的な作りの歌も出てきちゃってワクワクが止まらんって感じです。ではでは、早速紹介に入っていきましょう。
蝶の飛ぶ水槽 / TK from 凛として時雨
作詞・作曲・編曲:TK 1/22発売 1/7 DL開始
TVアニメ『pet』OP/オープニングテーマ「蝶の飛ぶ水槽」TK from 凛として時雨
今期放送中の「pet」というアニメのオープニングです。一言で説明するならば、人の記憶を操作する能力者の話ですね。なかなかに重苦しそうな内容ではあるものの見ごたえがあるかなって思います。で、肝心の曲なんですけど、これがやばい。TKという存在を表すとしたら、まさにJ-POP界のレジスタンスなんて言ったところですかね。動画はTVサイズですけど、フル尺はなんと6分。サブスクの影響で曲の長さが短くなっている...なんてそんなのお構いなしですね。このTVサイズだとTKの割にはしっとりした曲...なんて思うかもしれませんが、そんなことはない。曲が進むごとにカオスの様相を呈し、2番では十二音技法を用いたピアノのフレーズが現れたりします。こんなのもこれからの音楽だと普通になっていくのかな...とか思うとちょっとワクワクしてきますね。他にもノイズを効果的に使うようなフレーズもあったり、美しさと混沌のコントラストが絶妙に編曲で表現されてますね。今は先行配信段階なのでまだサブスクにないですが多分いずれ来るかな?ぜひとも聴いてみてくれたら嬉しいです。
image _____ / 眩暈SIREN
作詞:京寺 作曲:ウル、眩暈SIREN 編曲:TK 1/22発売 1/7 DL開始
TVアニメ『pet』ED/エンディングテーマ「image _____」眩暈SIREN
「pet」よりこちらはエンディングになります。こっちも今回TKがアレンジ、エンジニアリングを含むプロデュースを行っています。実は恥ずかしながら、今回初めてこの眩暈SIRENの音楽を聴いたわけですが、ボカロを彷彿とさせるようなメロディと、激しいバンドサウンドと美しいピアノの旋律の融合が魅力的なバンドですね。そして今回、その持ち味がさらにTKの手によって推し進められている印象を持ちました。ピアノの流れるようでありながら暴れ狂うようなパッセージ、Dメロの台詞部分ではストリングスも入り、激情的な曲の中にあるメランコリックな情景が巧みに描かれている感じがします。これだけ言っているとただ単にTKを褒めているだけのようになっちゃってますが、彼の作ったアレンジをしっかり形にできるこのバンドの実力は紛れもなく本物。最近なかなかこうしたポスト・ロックのようなバンドがメインストリームに出てきてくれないように感じるのですが、個人的に今後の飛躍にもっと期待していきたいなと思いました。
Mr.AFFECTiON / iDOLiSH7
作詞・作曲・編曲:kz(livetune) 1/8発売
【BĻACK OR WHiTE】『Mr.AFFECTiON/IDOLiSH7』MV FULL
はいはい来ました待望の楽曲。HEAVEN'S RAVE、glareときたkz氏のハードトラック第三弾ってところですね。これまでアイナナに提供してきたMONSTER GENERATiONやRESTART POiNTERと比較すると、今回はかなりクラブサウンド寄りのクールな楽曲で、アイナナファンの方々なんかは驚かれたんじゃないかなと。個人的に雰囲気が近いなと感じたのが中島愛さんをゲストボーカルに迎えた「Transfer」っていう曲ですね。
livetune adding 中島 愛「Transfer」Music Video
使っている音が近いのもそうなんですけど、間奏でTrapのリズムを刻むところも共通しています。Trapといえばもう今となっては世界のクラブミュージック界隈を席巻してるわけですけど、kzさんはそうしたトレンドを自らのサウンドの中にしっかり入れてきているわけですね。彼のメジャー初作品である「irony」から今年で10年になるわけですが(n回目)、進化し続けるkzサウンドをこの曲だけじゃなくて最近のいろいろな曲から堪能してみてくださいね。
I LOVE... / Official髭男dism
作詞・作曲・編曲:藤原聡 2/12発売 1/15 DL、サブスク配信開始
Official髭男dism - I LOVE...[Official Video]
もう今更ブログで紹介するまでもないほどに聴かれているんだろうとは思いますが...髭男、今年もやってくれそうですね。というかなんというか、これ聴いてたら嫉妬じみたものすら感じてきますよね。こんな王道J-POP作ってみましたみたいにしといて個性ドバドバ出てんのホントなんなんだよ...。去年髭男は「宿命」「イエスタデイ」の2曲で蔦谷好位置氏と共同作業をしたわけですけど、この曲のサビには少しだけ既視感があって、その正体がおそらく同じく蔦谷氏がプロデュースしたUruの「The last rain」という曲ではないかと。
もっとも「パクリだ!」などとそんな浅はかな戯言をいうつもりは毛頭なく、1つの推測として、もしかしたらリファレンスなんじゃないか、という話です。コード進行に関しても、フラット7th(Aメロ2小節目)だったり2番の半音下降だったり、非常に研究をされているのを感じます。サウンド面は、以前印象に残った楽曲として「最後の恋煩い」を紹介しましたが、それとはまた違うけど少し懐かしいシティポップ系統の編曲に仕立てられていてとてもレベルが高いと思います。このバンド、まだまだあと何年かは業界の最前線でいろいろ掻き回してくれそうです。期待。
さてと。どうでもいいけどここまでで2590字書いたらしいです。そしてかかった時間がだいたい1時間半と。どうしてレポートもこれくらいの速さで進捗生ませてくれないんだ。本当はシングルアルバム一気に書こうと思ったんですけど、意外とそれなりの分量になったので今回はシングルだけにしました。忙しいのでアルバム編が更新されるかどうかは今は分かりません!!!
またどうでもいいですけど、センターが近いですね。令和最初にして最後のセンターって何かエモくないですか?どうでもいいか。それじゃあ今回はこの辺で。大学生のみんな、共に単位を勝ち取りましょうね。