2019年のMy神曲セレクション10 (その1)
さーて、この間あんな宣言を立ててしまった後だから、ちゃんと定期的に書いていかないとね。でまあ、最初何を書こうかなって考えてたら、ある衝撃の事実に気付いてしまったわけだ。
2019年、終わる。
嘘だろ...?こんなのの繰り返しだったら気付いたら人生終わってない???箱根駅伝とかこの間見たばっかじゃん...なんてことは置いといて。
毎年末になると、僕のフォロワーさん達は今年聴いた曲の中から個人的によかった曲を10曲選ぶっていうのをやっている。関ジャムで蔦谷好位置さんとかもよくやってるみたいなやつ。僕もそれにあやかって書いてみる。周りのすごい人たちに比べたらそんな大量の音楽を聴きあさっているわけでもないので、あまり期待をしすぎないでください笑
では早速。順番は発売の早い順で。決して順位ではないです。
1. I beg you / Aimer
作詞・作曲・編曲 梶浦由記 1/9発売
Aimer 『I beg you』(主演:浜辺美波 / 劇場版「Fate/stay night [Heaven's Feel]」Ⅱ.lost butterfly主題歌)
まずは2019年始まってすぐに映画本編とともに大きな衝撃を与えたFate Heaven's feel第2章の主題歌。僕にとってAimerというアーティストは非常に特別な思い入れのある存在なんだけど、それを抜きにしてもこの曲は異質なオーラを放っている。その正体の一つが、この曲において使われている「ハーモニックマイナーパーフェクト5thビロウスケール」とかいう長ったらしい名前の特殊な音階。ハーモニックマイナーのドミナント7thコード上で鳴らされる音階で田中秀和氏などもよく使用しているが、この曲ではほぼ全編にわたりこのスケールで進行する。コードという観点から言うと、C7-9という和音からほぼ動くことがない、永遠に解決しないまま曲が進んでいく。これがまさに、梶浦氏が音楽によって表現した間桐桜の闇ということだろうか。
そしてつい先日、第3章の新情報とともに、最後の主題歌「春はゆく」も一部解禁。今からその全貌が楽しみでしょうがない。wkwk
2. カワキヲアメク / 美波
作詞・作曲 美波 1/30発売
昨年秋ごろからYouTubeで存在感を増し、この曲がメジャーデビュー作。その前からある程度の人気があったとはいえ、エッジボイスを巧みに利用した歌唱による表現力は衝撃というほかなかった。ちなみに彼女のプロデュースを担当したのは、今やフライングドッグの中心的存在であるWEST GROUND氏。彼女の歌声を最大限生かすソリッドなサウンドを用意しつつも、この曲の場合は要所にハーフディミニッシュコードを散りばめることによりメロディに彩りを与えている。この曲なんかは既に4500万回も再生されてる超人気曲なのでもう今更紹介することもなかったかなーなんて思いつつも、やっぱり耳に残ったので今年の10曲に選んでみました。
3. 火炎 / 女王蜂
作詞・作曲 薔薇園アヴ 編曲 女王蜂,塚田耕司 1/30発売
どろろの1個目のOP。アヴちゃんの3オクターブもさることながら、この曲の一番すごい点は和楽器を見事にドラムンベースの中に落とし込んでいるところ。ロック、テクノ、雅楽といった様々なジャンルを融合させた、まさに和洋折衷という言葉を究極的に表現するようなサウンド。最近のアニソンのようにコード進行を高度化()しているわけではないけど、アレンジの創意工夫によって唯一無二の世界観を生み出している。なんとこの曲、バンドの曲にして先日行われた「アニソン派!」なるイベントでも言及されていて本職のアニソン作曲家からの評価もめちゃくちゃ高いらしい。実験的、挑戦的な音楽が好きな方には一押しの楽曲です。
4. Kiss Me / キャロル&チューズデイ&(Vo.Nai Br.XX&Celeina Ann)
作詞・作曲・編曲 Nulbarich 5/29発売
キャロル&チューズデイ(Vo.Nai Br.XX&Celeina Ann) 「Kiss Me」Music Video(short ver.)
えー、、、結論から言うと、これはやばすぎた。こんなお洒落な曲を日本のミュージシャンが作ってることにまずびっくりだし、おまけにこれがアニソン???もはやアニソンって何だよ...ってなった。それくらいすごい。僕の中では今年の楽曲でぶっちぎりのNo.1ですこれ。全体を通してそうだけど、特にDメロのコードにはものすごく繊細なゆらぎが感じられてすごく心地いい。こういうベクトルのアニソンもっと出してほしい...あんまオタク受けはしないかもだけど。
余談だけど、アニメ本編もいいのでぜひおすすめです。他の劇中歌も国内外から強いクリエイター呼びまくってて全くはずれがないです。最初から海外受けを意識してるアニメとはいえ、もっと日本国内でもバズってほしい...。
5. Dancer in the Discord / 神崎エルザ starring ReoNa
作詞 草野華余子 作曲 毛蟹 編曲 堀江晶太 6/26発売
去年たまたま大学構内の有線で流れてて一気に好きになったReoNaさんと個人的にかなり好きなクリエイターであるkemuこと堀江晶太氏とのタッグってことで発売前から期待値はMAXだったんですけど、いざ聴いたら凄まじすぎた。やりすぎだろ堀江晶太。ドヴォルザークの交響曲「新世界より」をロックにアレンジ...といえば聞こえは単純だが、チェンバロの音色などのクラシカルの要素、さらにDメロではジャズフュージョンを組み込んだりと、彼の編曲力が爆発しまくっている。何ってこのレベルのことを感覚でやっちゃうから恐ろしい...。10/20のZepp Tokyoで生で聴けたんだけど、堀崎翔さんが最初にギターをかき鳴らした瞬間からマジで空気が変わった。最強。
以上、今年の神曲セレクション、上半期編でした。ここに上げられなかったのでも今年は相当たくさんいい曲があった印象。後半も何とか今年中にはまとめようと思ってます。もし他にも今年こんないい曲あるよって方がいたら遠慮なくコメントください。
それじゃあ、最後まで読んでくれてありがとう。よいクリスマスを。