リーティアの隙あらば音楽語り

サブカル系音楽を中心に自分が気に入ったものを布教するだけのブログです

「僕」という存在と音楽 -prologue-

はじめまして。まず、僕のことを見つけてくれた全ての人へ、本当にありがとう。

まず最初に、僕は音楽が好きだ。いや、好きという言葉では足りない。生きがいだ。最初に強く記憶に刻まれた音楽は、まだ4~5歳の頃にカーオーディオから流れていたスピッツの歌だった。まだ言葉の意味も、ましてや音楽理論なんて分かるはずもなかったけど、何となくいい歌だと感じて車の中で口ずさんでいたのを強烈に覚えている。

小学生の頃、僕は学校が嫌いだった。中でも地獄だったのが2,3年生の頃。友達もろくになく、担任からの理不尽な嫌がらせで萎縮していた僕に親が勧めたのが、楽器を始めることだった。そこで僕が何となく選んだ楽器がヴァイオリンだった。この出会いが運命を変えた。ほんの少し前向きに、積極的になれた。僕が最初に、音楽に人生を救われた瞬間だった。

それから中学生、高校生の時に、僕はサブカルチャーに出会った。この出会いは僕の音楽人生にも転機をもたらすことになった。クラシックばかり聴いて流行りには全く以て疎かったのだが、そんな時にふと「進撃の巨人」の劇伴を聴いて、その凄さに衝撃を受けた。オーケストラが土台にありながらも、そこに様々な要素を混ぜた壮大な音楽。こんな凄い音楽を作る人がいると知って、とてつもない憧れを覚えた。その出会いを通して、しばらく僕はアニソンというジャンルに傾倒するようになった。クラシックとは違う現代的な音楽の魅力に惹かれるとともに、時としてその歌詞に心を救われる経験も何度もした。

大学では、Twitterを通して音楽について語り合える友人を得た。その中で今まで自分が全然知らなかった知識を得たことで、より音楽に触れることが楽しくなったし、同時に新たなジャンルの音楽を開拓する楽しみを知ることができた。

以上、僕と音楽との関わりということで、ざっくりと遍歴をまとめてみた。ではひとつ質問。今これを読んでくれているあなたは音楽が好きだろうか?答えはイエスでもノーでも構わない。ノーであるならばほんの少しでも興味を持ってもらいたいし、イエスと答えてくれた人にはより音楽の深い部分まで誘ってみたい。僕はそんな文章を書きたいと思っている。

じゃあ具体的に何を書くのかって?それは、ある音楽について、それがどのようにすごいのかをできるだけわかりやすく説明すること。どの音楽も、歌っている人間だけの力で完成しているものなどない。曲を作る人間、バックで演奏する人間、出来た音源を仕上げる人間、様々な人の手によって1曲が出来上がっている。それがどうしたって思う人だっているだろう。でももし、そうした裏方の人たちのこだわりを少しでも理解しようと思ってもらえたら、個人の好みだけで作品を安易にdisるような心無い人間がひとりでも減ってくれるんじゃないかと思うし、今まで「何となく」だったものを理解することによって、その「好き」という感情がより実体的なものにできるんじゃないかと思う。だから僕はブログを書くことにした。素晴らしいものを素晴らしいと声を上げるために。それは創作全般を豊かにする行為だと僕は信じている。

以上、前書きはここまでにしておこうと思う。もし、こんな自己満足の文章をこの先も読んでくれるよという方がいるのなら、それはとても光栄なことだ。そして僕はその人たちの心に残る文章を書く義務を果たさなければならないだろうし、いないとしても、僕を救ってくれた音楽という存在への恩返しとして、思うことを書き綴っていきたいと思う。ここに、それを宣言します。