リーティアの隙あらば音楽語り

サブカル系音楽を中心に自分が気に入ったものを布教するだけのブログです

1月に聴いたアルバムまとめ。

先日個人的大イベントであるところの引っ越しを完了させまして、今回の記事は新居からお送りします!!!

 

もう2月だってよ。。。やばいね、今年もあっという間に終わっちゃいそうですね。今年の目標は立てましたか?(特大ブーメラン) 引っ越しも終わってQOL爆上がりなので色々なことに挑戦する年にしたいですね。ようやく作曲に手を付けることもできそうになってきたことだし。

さて、今年も音楽業界は1月から神曲のオンパレードで大変だったわけですけど... 今回は聴いたアルバムの感想を述べていく回にしていきたいなーと思います。というわけで最後までお付き合いよろしくね。

 

 

東京 / CY8ER

1月8日発売 全9曲 


CY8ER - 恋愛リアリティー症 (feat.中田ヤスタカ) Music Video

「世界を騒がすガチマジアイドル」というコンセプトで活動してきたこちらのユニット、CY8ER(サイバー)のメジャーデビューアルバムですね。このアイドルユニットは前回のVTuberの記事で取り上げたトラックメイカー・Yunomiサウンドプロデュースを手掛けて世界基準のKawaii Future Bassを歌っている、楽曲派は大注目のユニットだったわけなんですけど、今回はYunomi氏に加えて中田ヤスタカ、KOTONOHOUSE、Pa's Lam System、Tomggg、Moe Shop、Neko Hackerといった一線級のトラックメイカーをずらりと従えてデビューしてきました。なんなんだこれ。このアルバムのコンセプトとしては「カルチャーの発信地としての東京を表現する」というものだと思うんですけど、このコンセプトに世界基準の日本のサウンドであるところのKawaii Future Bassはまさにガチハマリしているように感じますね。

 一番上に貼り付けてあるのが中田ヤスタカ氏が手掛けた「恋愛リアリティー症」という楽曲ですけど、一時期のPerfumeのような聴き馴染んだ感じもあって、最初にCY8ERを聴き始める人にはもってこいじゃないかな?2個目に貼り付けたのが総合プロデューサーのYunomi氏が作った「東京ラットシティ」という曲ですが、三味線の音色を入れて和の雰囲気をイメージした部分と強烈なシンセサウンドで畳みかける部分のコントラストが絶妙で、まさに海外のリスナーも意識しているのが見て取れます。他の楽曲も各コンポーザーが個性を出しまくっているので強い曲しかないです。日本のみならず世界中のアイドルオタクに刺さってほしいですね。

 

 

Inside Your Head / Survive Said The Prophet

1月15日発売 全12曲

お次は今注目のエモコアバンド、サバプロのニューアルバムですね。あくまでロックバンドですけど、現代のトレンドに合わせてエレクトロなサウンドも積極的に取り入れたミクスチャーな音楽性にボーカルYoshのパワフルな歌唱が合わさっていて、ポストワンオク筆頭じゃないかと個人的には思っているのですが...そろそろもっと大きくバズってもいい頃だと思うんですけどね。最近だと「BANANA FISH」 「ヴィンランド・サガ」といった深夜アニメのタイアップで我々のような層にはかなり認知度が高まっているので、この調子でもっと売り出してほしいところ...。

今回のアルバムは全体的には尖った感じは少し削ぎ落としてこれから新しく聴く層にも訴求力を狙った感じになっている感じがしますね。もしかしたら既存のファンにとっては物足りなく感じる人もいるのかもしれませんが...。個人的なポイントは「3.A.M」という楽曲であの澤野弘之を編曲に迎えているところですね。Yoshは以前から澤野氏のボーカルプロジェクト[nZk]に参加しており(終わりのセラフの「scaPEGoat」など)、今回は初めて澤野氏がサバプロの楽曲に参加するという格好になっています。原曲のアコースティックの演奏が澤野氏のストリングスアレンジによって非常に壮大な仕上がりになってるのでぜひ聴いてみてほしいところですね。日本のバンドの中ではかなり世界標準のサウンドを展開しているので、洋楽が好きな方にとっては飽きずに楽しめる1枚だと思うので、ぜひチェックしてほしいと思いますね。

 

White White / XIIX(テントゥエンティ)

1月15日発売  全14曲

フォロワーさんが呟いてるのを見てビビったやつ。あの斎藤宏介が須藤優と組んで新プロジェクトを結成して、これがそのデビューアルバムです。UNISON SQUARE GARDENのボーカルとしての彼を知っていれば知っているほど、このアルバムに受ける衝撃は大きいんじゃないかと。最初の「Stay Mellow」でジャズ、レゲエを試し、次の「Light & Shadow」ではエレクトロニカを試し、次の「Fantome」では渋谷系を試し、と、もうこれだけでお腹一杯になりそうなところでまだこれで導入にすぎないこのアルバム、とんでもない傑作だと思いましたね。どこか90年代シティポップ感を漂わせる「LIFE IS MUSIC!!」だったり、9曲目の「E△7」は前回取り上げたVTuberの音楽の文脈のような、きらびやかにシンセの音を織り交ぜた編曲が曲の楽し気な雰囲気を演出している感じがしますね。所々インスト楽曲も間に挟んでいたりしていて、アルバム全体としての雰囲気作りも非常に重要視されていますね。

結論を言ってしまえばこれは間違いなく大傑作。ユニゾンの曲で斎藤宏介が作ったのは2曲だけであとは全て田淵が書いているので、彼の作曲能力については結構未知数なところがあったんですけど、正直に言って予想の遥か上でした。ここまでとは。ってか2020年これを超えるアルバムが本当に出るのか...?って思うレベル。やばい。ユニゾンファンならずみんな聴くべきですね。2020年代のJ-POPの新たな可能性を切り開く1枚です。

 

 

CEREMONY / King Gnu

1月15日発売 全12曲

満を持して発売されたニューアルバム。初週20万枚売れたらしいですけど...いや何があったんだ?最初からサブスクやってるにも関わらずこれだけ売れるってことはまあサブスク解禁してもCD買う人間は買うってことを証明してくれましたね。これを機にサブスク解禁に踏み切るアーティストもっと増えてくださいお願いします。

最初に言ってしまうと、個人的にはさすがにSympaを超えることはなかったかなぁ、って感じですね。というよりかはSympaがあまりに良すぎたんですよね。インスト曲まで含めて、一つのストーリーとしてアルバムが完成されていたのがあのアルバムだと思っていて。それと比較すると今回は白日をはじめ一曲一曲が強くなりすぎたかな、という印象を受けざるを得ないんですね。それでも、それぞれの曲で常田大希の才能が爆発している名盤であることには間違いないとは思いますね。「どろん」はブラスセクションを豪快に入れたファンクで、菅野よう子などの影響を受けているように感じましたね。常田氏自身はmillenium paradeの音楽性が攻殻機動隊の音楽の影響を受けていることを公言していることからも、その点はあると思われます。このアルバムの真骨頂は締めの「壇上」~「閉会式」の流れじゃないかと。「壇上」は常田氏のソロボーカルでピアノとストリングスがメインの楽曲で、東京藝大のチェロ科に在籍した(中退)彼のクラシックへの深い造詣が遺憾なく発揮されています。自分でストリングスを編曲できるのは他のバンドにはない大きなアドバンテージですね。「閉会式」は常田氏のチェロ独奏によるまるで無伴奏チェロソナタのようなクラシカルな旋律が響き、幕を閉じます。1枚のアルバムで様々な音楽性を楽しめるのはSympaから変わらない強みだと思いましたね。

 

 

 

 

いかがだったでしょうか...?書いてたら意外と語ることあるものですね。ほかにもななひらとかReolの新譜のことも書きたかったんですけどさすがに多くなりすぎる気がしたのでこの辺で...。とりあえず1月にこんな強い新譜出まくっちゃって尻切れトンボにならないか心配なんですけど、毎年そんなこと思っておきながら実際そうなったことは一度もないので、この先も期待して待っていたいなと思います。来月の注目株としてはEve、女王蜂辺りが今のところって感じかな...?もちろんいいのを見つけたら漁っていきたいとは思いますが。。。

 

 

さてと。春休みは定期的にブログを書いていけるように頑張っていきたいですね。できれば10記事くらい書きたいですが...書くネタがあることに期待ですね。それでは今回はこの辺で。読んでくださってありがとう、次回もよろしく!あ、あと前回のVTuberの記事まだ見てない方は是非見てください!唐突な宣伝でした!